~創業者メッセージ~
このたび、株式会社ReBlueTechを設立する運びとなりましたことを、ここに謹んでお知らせ申し上げます。
かつて、高度な知識や情報処理能力を担う「ホワイトカラー」が社会の成長を支える存在として注目され、多くの人がその役割を目指した時代がありました。一方で現在、社会を実際に動かし、支えている現場では、設備の点検や保守、施工、維持管理といった、いわゆる「ブルーカラー」の担い手不足が深刻な課題となりつつあります。
現場に立ち、対象物に直接触れ、長年培われた経験や技能、そして時には直感を頼りに仕事を成し遂げる人々は、社会インフラを維持するうえで欠かすことのできない存在です。しかし、少子高齢化や労働人口の減少が進むなか、これまでと同じ方法だけで、その仕事を将来にわたって支え続けることは難しくなっています。
そして日本は今、もう一つの大きな転換点を迎えています。
高度経済成長期以降に集中的に整備されてきた道路、橋梁、トンネル、上下水道、工場設備など、多くの社会インフラが一斉に高齢化し、今後その点検、補修、更新の需要はますます増大していきます。「働く人が減っていく一方で、守らなければならないインフラは増えていく」――日本は、いわば「超インフラ老朽化社会」とも言うべき時代に入りつつあります。
これまで人の経験と技能によって支えられてきた膨大なインフラを、限られた人員でいかに安全かつ持続的に維持していくか。この課題は、単なる省人化や効率化にとどまらず、これからの日本社会そのものを支える重要なテーマだと私たちは考えています。
私たちは、こうした現場の仕事を単に機械で置き換えたいのではありません。
人が培ってきた技術や知恵を尊重しながら、ロボティクス、センシング、AIなどの新しい技術によって現場の仕事そのものを再考し、より安全に、より効率的に、そして持続可能な形へと進化させたいと考えています。
「Blue」の仕事を、技術によってもう一度捉え直す。
その想いを込めて、私たちはこの会社を ReBlueTech と名付けました。
まずは、人が容易に立ち入ることのできない配管や狭隘空間などを対象としたロボット技術を通じて、社会インフラの点検・維持管理に新しい選択肢を提供してまいります。そして将来的には、ロボットによって得られる現場情報を蓄積・活用し、社会を支えるさまざまな現場の高度化に貢献する企業を目指します。
現場を知る人と、技術をつくる人が、ともに次の時代の仕事をつくる。
株式会社ReBlueTechは、現場の価値をあらためて見つめ直し、ロボティクスの力でその可能性を拡張してまいります。
今後とも、皆様のご支援、ご指導を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
株式会社ReBlueTech
取締役 CTO 加古川 篤
立命館大学 理工学部 ロボティクス学科 准教授